バターを切る。
1.「暖かいバターを切るみたいに・・・」
2.「バターを暖かいナイフで切るみたいに・・・」
共に村上春樹の著書
1.は文春文庫「TVピープル/加納クレタ」。
2.は新潮文庫「村上ラヂオ/あ、いけない!」。
1.は「喉をナイフで裂いた」時。
2.は「車のマニュアルシフトの操作」の時。
感覚的には、「ああそんな感じなんだろう」と想像はできるけれど、はたして本当なんでしょうか。
車雑誌には古くから「バターを暖かいナイフで切るみたいに」的な表現がされていました。
ハルキが先なのか自動車評論家が先なのか、はたまた偶然同じ表現になったのか分かりませんが、これは「よくよく考えてみると変だなー」と以前から思っていました。
だって暖めたナイフでバターを切ってもかなり抵抗がありギアが鳴ってしまいそうですね。「熱いナイフ」なら少しはましかもしれませんが、それとてあまり期待できないようです。
べつに「バター」でなくてもプリンでも豆腐でもゼリーでもいいんじゃないでしょうか、いやいやバターの「油感」ヌメーとかヌルッとかヌターッとしたオノマトペ的なものがみんな好きなんです。
さて「暖かいバター」って何度くらいを想像しますか。20℃?、30℃?それとも50℃くらい?
30℃で融解が始まり50℃では完全に液体だそうです。
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