2022/11/25

誰もいない「美浜美術展」

金曜昼下がり、銀行の待合所の新聞で目にした「第33回 美浜美術展」の記事。

入賞作家の文章と共に作品が掲載されていた。

場所は美浜町学習センターなびあす。

全国公募でこの地域ではハイレベルな美術展。

ところが新聞に掲載された日なのに人がいない。

50分位いたけれど誰もこない。

 

この時期としては暖かくて天気のいい午後。

平日だから人がいないのか?

深まりゆく秋の日差しがロビーに差し込んで眩しい。おっと!二重表現か。

連携展示として地元高校の美術部や小中学生の作品も展示されている。

 

会場を出ると秋空にヒコーキ雲が。

コスモスが揺れている。

気持ちのいい午後だ。

嫌なことを思い出さなければの話だが。

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2022/11/05

画廊喫茶

画廊喫茶 未完成

僕がこの喫茶店を知ってから40年以上経つ。

久しぶりに訪れた。15年ぶりくらいか?

壁に染み込んだタバコのヤニと干からびたレザーのイスが歴史を感じさせてくれる。

コーナーに鎮座する英国製の「VITAVOX CN-191」スピーカーからは昭和にピックアップされた音が、今やっと届いたような、そんな不思議な感覚を覚えた。

 

いろんな事があり、多分僕はもうここへは来ることはないだろうと思っていた。

 

現代美術作家の展示がされていた。作者名が展名にはなっているけれど、作品には名前も題名もないのがいい。

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淡い色合いが一時すべてのことを忘れさせてくれる。

心配ごとなんかどうでもいいような気になり、気分良く店を出たけれど、歩くうちにズンズン重いものが体に溜まってきた。

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2018/10/26

アートラボふくいのカエデ。

福井市美術館(アートラボふくい)へ行ってきた。

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ここの駐車場のカエデが秋になると綺麗だ。すでに紅葉が始まり多くの葉が落ちていた。

現在は「ナショナル ジオグラフィック写真展」が11月4日まで開催されている。
岩合さんのライオンの「どうぶつ家族一筆箋」を買ってきた。

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2017/07/23

崩壊する現代アート(福井県立美術館)

久しぶりに福井県立美術館へ行って来た。

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今、開館40周年記念名品200選が10月22日まで公開されている。
観覧は「ワンコイン・パスポート」が発行され500円で会期中何度でも観覧できる。

7月30日までは「院展の巨匠たち」7月7日~8月27日までは「現代アート大絵巻」8月2日~8月27日までは「江戸の美術」9月15日~10月22日までは「日本画への挑戦」といったぐあいに期間を一部重複させての開催。

この4つの展覧会を全て見るとオリジナルグッズがもらえるというスタンプラリーも行なっている。

殺人的な暑さの中、涼しい美術館で過ごすのはとても気分のいいもの。
しかも毎日行ってもパスポート持っていれば期間中は無料。
市内の人が少し羨ましい。

さて、いささか過激な見出しになったが、現代アートの作品のいくつかは今までに何度か拝見したもの。
そしてその作品が徐々に形を変えている。作家の手が入ったわけではない。移動、保管、展示。これらのサイクルを繰り返すうちに、または展示中何らかのささやかな勿怪。
それもまた観賞の対象となる。

40年の間に壁や床は何度か新しくしたようだ。ぼくはエントランスから左に上がる階段の石の壁面が好きだった。
所々に石英の結晶を見つけ手に触れたものだ。ぼくの怪しい記憶が間違っていなければこの壁面だった。

くたびれた空調の匂い。ぼくの歩調に全く合わない階段とそこに敷かれた妙に毛足の長い赤いカーペット。こういう感じってちょっといいよね。

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2016/11/03

アートラボふくいまで。

「ジュディ・オング 木版画の世界展」を昨日見てきました。

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暑い夏の空気が残る頃にも一度見に出かけたのです。

今度の日曜日(11月6日)でこの展覧会が終わってしまいます。

そして紅葉が始まった11月。福井市美術館(アートラボふくい)のカエデの紅葉も見たくて出かけました。

平日でしたが福井市美術館にしては多くの人が見に来ていました。前回もですが圧倒的に女性が多いです。
「涼庭忘夏」が好きで、帰りに「一筆箋」を購入しました。(写真フライヤーの右方)

赤い日傘と毛氈が樹々の緑の中でとても印象的です。

養浩館庭園を散策した後だったのでこういう人の手が入った庭もいいものです。

養浩館庭園でダメだったのは「庭カフェ」をやっていておばさん達の声(雑音)が・・・。静かな雰囲気ぶちこわしでした。

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写真は福井市美術館(アートラボふくい)の駐車場のカエデ。毎年ここのカエデは綺麗です。カエデの木陰にR1を駐車。

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2014/03/20

本物を超えているのか?

福井市美術館(アートラボふくい)の企画展
「本物を超えて展」

先月見た時に、くたびれてきた視力ではちとムリがあったので、今回はルーペを持参。
じっくり見れて納得。

図録にはちょっと不満が残る。印刷インクでは紙に刷られた時に色が沈むのはしかたないけれど、その分の補正は可能なわけで、美術館側の色校正段階の不備である。

ジャムは腐ったような色になっているしイチゴからは瑞々しさが失せている。

もう一つは画像(色)データーの喪失。たぶん配給されたデータに最初から端折られた部分があるのだろう。もちろんこれはよーく観察しなければ分からないかもしれないけれど、描かれたものが存在しないのは残念。

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写真は図録とチケット。展覧会は今月23日までなのでお早めに。

ポスターや図録、チケット等に使われている「なま玉子」。
なんだか垂れたキ○タマのようだ。スーパーリアリズムなんだけれどシュールリアリズム(シュルレアリスム)なんて言うと石が飛んできたりして・・・。


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2011/08/21

博物館での撮影。

敦賀に小さな小さな博物館がある。

84年前に建てられた旧大和田銀行本店の建物を利用した「敦賀市立博物館

建物が古いうえに近代設備はなされていないので、夜間の館内はお化け屋敷より恐いところになるだろうと想像する。
更新された形跡のない同館のホームページをみてもその膠着したかび臭さが漂う。

この博物館が来年度より約3年間の修復工事に入るため「ふるさと再発見&館蔵資料見納め企画」なるものが開催されている。(入館無料)

あるWeblogでこの企画展を知ったのだけれど、その中で館内での写真撮影についての記載があったので確認の意味で再度出かけた。

前回も何名かが館内撮影をしているのを見かけたので撮影可なのかな〜と思っていた。常識的に考えれば不可だろうが。

今日訪れると「企画展記念行事」とかで人が多い。あちこちでストロボ光が……。脚立に三脚。どうやら報道関係者らしい数名が来館者の迷惑等考えずにやりたい放題。

じつは事前に写真撮影に関して博物館に問い合わせていた。その時の返事は当然の事だけれど「撮影禁止」。

報道ならある程度の事はしかたないのかもしれない。でもストロボを使う必要等あるのか。(ストロボ光は展示品の劣化の原因になるという)
報道モラルの問題。
この点を職員に問うと「館内の様子を知ってもらう必要もあるので」とのこと。
また「撮影禁止といっても法律で禁止しているわけではないので」と……。
はぁ〜? 

探し物をするようにしなければ見つからないくらい小さな白いプレートに「撮影及び喫煙はご遠慮ください」と書かれている。

僕は、私は、遠慮したくないのであれば可なのか。

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2011/05/26

県立美術館

Img_2836昨日、NHK大河ドラマ「江」にのっかった特別展を見に福井県立美術館へ行ってきた。
平日なのでガラガラだろうと思ったのに、駐車場は満車。適当なところに止めて待っていると、係の人がそこに駐車してもいいと言う。ラッキーである。

当日券1,200円(高い!)
いままでこの美術館で見た事がないくらい人が多い。
6〜7割はお年を召された方で、ふだんこのようなところに絶対足を運ぶ事等ないような感じの方も……。
テレビの力はすごいですね。
NHK大河ドラマがなかったらほとんどがガラクタに思える方もいるんでしょうね。
人の事は言えませんが……。
館内は照明を暗くしてあるので、外からいきなり入館すると「うっ、く、暗い!」
しかも展示の常でガラスケースの奥に……。
ルーペか双眼鏡がないとはっきり見えません(あまり目がよくないので)

館内では担当者が大きな声で解説を……。通常なら考えられないことです。

駐車場のマナーは最悪でした。適当なところに乗り捨てるような駐車。
そんな車のほとんどが高齢者マーク。係の方も手こずっているようで……。
しかもデカイ車が多くて。駐車ラインにそろえるのも無理のような方も……。
ぶつけられるまえに早めに退散しました。

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2010/02/28

フナムシがウヨウヨ・・・。

Img_1930美浜原子力発電所・PRセンターの前にある山口誓子の句碑

 舟蟲が 潑溂 原子力發電

「フナムシがハツラツ原子力発電」解釈によってはすごいことになりそうな気配です。フナムシって海岸のゴキブリのようでうじゃうじゃいるとそれはそれは気持ちの悪い虫です。
先日まちこの香箱のまちこさんの記事を読んで石碑を見に行ってきました。

作家、村上春樹が「辺境・近境」の中で無人島でキャンプをした時の記事の中で「暗くなるといろんな虫がうじゃうじゃやってきて、とてもじゃないがもう一泊する気にはなれなかった」というもの。その中に「フナムシ」がいて「あまり親しみの持てる虫ではない」と書いている。
「フナムシ」ってそんな虫である。それが「ハツラツ」である。「元気ハツラツ!……」という炭酸栄養ドリンクのキャッチがあるが、そんな元気あふれる虫と原子力発電所をむりやり、いや案外すんなりと繋がっているようでもあり、こりゃ象徴的方法による暗示的表現なのかなどと思うのは考え過ぎなのか。

余談ですが、先の「元気ハツラツ!……」っていうコピーの「元気」という言葉は「ハツラツ」に含まれているので諄いコトバだなーと小さな頃から思っていた。ま、「元気」を取ってしまったらキャッチコピーにならないか。

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PRセンターに行ったついでに反対側の駐車場脇にある「四葉松」も見てきました。アカマツの四葉のようです。松ぼっくりも通常と変わらないものでした。
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松のアップ写真です。

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2010/01/30

休刊。

月刊自動車雑誌「NAVI」が休刊になる。
以前は定期購読していたが経済的理由でここ数年購入していない。
いま販売中の3月号と次号(4月号)をもって休刊という。休刊などと言えばいらぬ期待を持たされるが事実上の廃刊。

「売り上げ部数、広告収入の減少で発行が立ちゆかなくなった」と発行元の二玄社は述べている。

車だけに限らずブランド品やPC、時計、ファッションといったライフマガジン的な要素も多く、NAVIを買って家路につくときなんかそれらのものまで手に入れたような気分に浸れたものだ。
で、あと2号で終わりというので早速書店に出かけた。
3月号を見て愕然とした。「見なきゃよかった」「これがあのNAVIか、なにかのまちがいじゃないのか」と思うような内容。隣りに並んでいたライバル誌「ENGINE」の方に心が動いてしまう。(編集長の鈴木氏はもとNAVIの編集長)

車の話題に関して言えば、もうそれ自体をあれこれ言う時代じゃないのかもしれない。例えば冷蔵庫や洗濯機のように生活に溶け込みすぎていて・・・。ああ、エンスーは遠くなりにけり。

食費を切りつめてやっと手にした900円を握りしめ書棚の前でくやしくなった。

書店まで片道9キロをNAVIのためにトコトコ走ってきて何も買わずに車のドアを閉めた時、とってもイヤな気分になった。

帰りにスーパーで「豚天の甘露煮」261円を買ってきた。
「NAVI」が 「豚天の甘露煮」に化けてしまった。
「クソッ!NAVIなんか無くなってしまえ!NAVI廃刊バンザイ!」

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