昨日は「農業用(鳥獣用)爆音機」停止に向けた高知新聞の記事を取り急ぎ掲載した。
有志で「爆音機を考える会」を結成し地域で聞取り調査などをしてきたという。
その活動の一つとして会は「ニュースレター(若い方にはフライヤーと言った方がわかりやすいかも)」を配布している。
その会のまりとむさんに送っていただいたので、内容をかいつまんで以下に書く。
【現状報告】
県・市・JA等関係機関が農家と共に、地域の環境および住民の健康被害を考え、農作物を鳥獣害から守る対策に取り組んだ結果、鳴っている爆音機の数は激減した。
爆音機を使わず、ネットやテグスを張ったことが結果としてカラス被害激減につながった。
爆音機は全国的に住民とトラブルになりがちだが当地区の取り組みはめざましい成功例となるようで、NHK地元枠で9月30日に紹介された。その中で①従来使われていた爆音機には撃退効果がないこと、②騒音により周辺住民の生活環境を悪化させていたこと、③ネットやテグスを張ることでカラス被害がほとんどなくなったこと。などが紹介された。同趣旨のことが先の高知新聞にも記載されている。
【経過報告】
市議会の動き:爆音機の使用を禁止する条例制定を市議会に要望。
市や県、梨組合がこの問題に抜本的に取り組む姿勢が明確になってきたこともあり、必要と判断した際は改めて条例制定を求めるという書状を全議員に渡した上で、ひとまず状況の推移を見る。
県は市と連動し当問題解決のための対策をとろうとする動きが明確になった。
近隣自治体:隣接する町でも爆音機が使用されているため協力が不可欠であるためお願いした。
カラス対策協議会と研修会:外部から鳥獣対策の専門家を招き、講演・質疑応答による研修会を開催。
関係者から明言されたのは「カラスによる農作物の被害が深刻である。一方でカラス対策用の爆音機による騒音が周辺の環境を悪化させ、ひいては健康被害が発生し社会問題化している。この問題の抜本的な解決をめざす」
【今後の取り組み】
現在爆音機はほとんど鳴らなくなりつつあるが、状況は流動的である。
数は減ったが、いまだその音に苦しめられている方々を孤立させることなく、皆が苦しまなくてすむよう関係者と引き続き協力しながら活動して行きたい。
裏面には、「カラス対策協議会と研修会報告」資料と農家の方を含む全ての方への御礼とコメントが添えられている。
以上、端折ったので本来の文面・書式とはかなり違うことをご了承ください。間違い等ありましたらご指摘ください。
地域により条件が違うが一つの例としてとても参考になるのではないだろうか。
新聞にも書いてあったが「住民と一緒にカラス対策をすることで地域の交流も進んだ……。」こういうプラスの面も現れるわけです。
最近のコメント